1956-06-03 第24回国会 衆議院 文教委員会 第46号
ずっと一番後段のところに「文化財保存委員会に至ってははっきりした態度をとらなかったために、会社の実績強行に便利を与えた結果になったことは争えず、いろいろな陳弁は試みているが」と書いてある。あなたは安倍博士に会っていろいろ陳弁を試みられたに違いない。「いろいろな陳弁は試みているが、文化保存に熱意が乏しいことは否定できない。」と断定しておるのです。
ずっと一番後段のところに「文化財保存委員会に至ってははっきりした態度をとらなかったために、会社の実績強行に便利を与えた結果になったことは争えず、いろいろな陳弁は試みているが」と書いてある。あなたは安倍博士に会っていろいろ陳弁を試みられたに違いない。「いろいろな陳弁は試みているが、文化保存に熱意が乏しいことは否定できない。」と断定しておるのです。
ここに委員の方もおられますが、実はこれは八月中のことでございまして、まだ文化財保存委員会というのは発足していなかつたのでありますから、決して新しい委員の責任ではございませんけれども、九月以来新しい厖大なる組織が発足したのでありますから、今後はこういうことがないように、ぜひ特段の御考慮をしていただきたいのであります。 ————————————— —————————————
殊に蝶の間の土台に白蟻がわいて、管理者が僅かにDDTで防いでおる程度だ、これは何としてもこれを早く処理しなければならないのであるけれども、そういう手を何とか伸べて貰えないかということが、この文化財保存委員会の方に強く要望されておるわけであります。それから那谷寺というのを見ました。
○國務大臣(高瀬荘太郎君) 文化財の保存行政ということは、無論重大なことでありまして文部省も特に重要視いたしておるのでありますが、現在国会方面で文化財保存委員会に関する法律を近く御提案になるというように聞いております。文部省としてはこれができるだけ早く成立いたしまして、文化財保存の行政がしつかりとできるようになることを希望しております。
その次に第二章におきましては、そういうふうな保存の事務に当るところの名前といたしまして、文化財保存委員会というものを作りまして、この委員は大体五人とか、或いは七人の広い文化的な識見を有する人によつて構成いたしたい、これにはいろいろな議論もございますけれども、一應の原案といたしましては、國会の同意を得まして内閣がこれを任命するといつたような任命のし方をとつたら如何かと思つておるわけでございます。
○專門員(竹内敏夫君) この審議会は相当多人数の技術者から構成いたしまして、例えば彫刻、美術或いは建築或いは絵画というふうな相当多くの分科会から成立するところの技術者の審議会でございまして、これは一應法律に、文化財保存委員会に審議会を置く、審議会の内部機構は政令を以てこれを定む、こういうふうに大体行政組織法に從つて規定して行きたいと思つております。
実は我々の一つの考としては、そういうものは、これによつて設立される國宝文化財保存委員会の良識に当然お任せすべきでありまして、範囲が非常に廣くなるのではないかと考えております。
それで文化財保存委員会というふうな合議制の行政官廳を作りまして、そうして更にこの行政権にも関係あるような一つの諮問機関として審議会を作るということは、何かそこに……それでしたらやはり文化財保存委員会の代りに独任制の一つの外局の局長とか或いは大臣とかいうふうな独任制の官廳でもいいのじやないか、その点やはり食違いがあるのじやないかというふうな考えを持つております。